金儲け money making 2004 8 6
文化では、お金が儲からないと言います。
しかし、これは、誤った考え方です。
文化でこそ、効率的に、金儲けができるというと問題がありますので、
ここでは、文化でこそ、安定的に、長期的に、金儲けができると言います。
宮沢賢治という文化人が死んでから、数十年が経つのに、
相変わらず、旅行会社のパンフレットには、
「宮沢賢治ツアー」などの企画があります。
また、現地に行けば、宮沢賢治に関する「お土産物」が、たくさん売られています。
宮沢賢治に関する本も、多く出版されています。
要するに、宮沢賢治が死んでから、数十年が経つのに、
いまだに、多くの人が、「宮沢賢治」で商売をしているのです。
おそらく、あと100年は、「宮沢賢治」で商売できるでしょう。
このように、文化でこそ、
安定的に、長期的に、金儲けができるということです。
確かに、宮沢賢治自身や、その支援者たちは、貧乏で終わったかもしれませんが、
その子孫たち、あるいは、観光産業は、「宮沢賢治」で食べていけるのです。
最近、日本人は、金儲けが、下手になったと聞きます。
それは、長期的な金儲けが、下手になったという意味です。
株式市場では、四半期決算という短期の利益に、注目が集まりますが、
これは、自滅の道です。
このような発想は、狩猟民族の発想です。
狩猟民族は、その特徴として、短期の利益に関心があります。
それは、獲物がいたら、すぐ獲得する必要があるからです。
そして、腐らないように、すぐ獲物を食べてしまう必要があります。
しかし、これは、自滅の道なのです。
獲物を取り尽くして、獲物がいなくなったら、
自分たちも、食べていけなくなるのです。
こうして、狩猟民族は、人口を調整してきたのです。
ですから、このような発想を、
農耕民族である日本人が真似することは、やはり、
狩猟民族と同じ運命になります。
もう一度、基本に戻るべきです。
昔の日本人は、長期的な視野で、物事を考えていました。
つまり、長期的に、金儲けが上手だったのです。